一人ひとりが尊重され、傷つけ合うことなく和やかに生活する社会を願い、幼稚園の小さな取り組みからその輪を広げていくことができればと「わの時間」を始めました。
「わの時間」は育英幼稚園独自のソーシャルスキルプログラムです。日本や世界の教材や絵本から園児に適しているものを選び、答えを提示するのではなく、自分の気持ちを見つめ、自分の考えを言葉にして、話し合い考えていきます。
子どもたちは愛されて育つことにより、自分のことが好きで大切にする心が育まれます。その気持ちが相手を大切に思いやる気持ちにつながり、お互いを尊重し合う和やかな人間関係が築かれていくことでしょう。
育英幼稚園の教育の根幹である「個性尊重の教育」と通じるものです。幼稚園での生活は全てがソーシャルスキル教育とも言えますが、人は誰もが尊重されるべき存在であることを「わのじかん」であらためてふり返ってみます。
保護者への「わの時間」は、お互いを知り、子どもの発達などについての理解を共有し、和やかに心をつなぎ合う「わつなぎの会」です。
2008年には園長と有志のお母さま方が一緒にオーストラリアの絵本「おじさんと石」を翻訳しました。誰もが大切な存在であることを伝えたいという思いで、話し合いを重ね日本語版を作り上げました。これからもさまざまな取り組みを通し、みんなの心が輪になって和やかにつながっていけるような時間にしていきたいと思っています。
担当:園長 河村真理子